スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | page top↑
カラオーケーはノット・オーケー
高校時代の後輩2人と会いました。2人とも僕より3つ年下、一浪して今年それぞれ大学進学が決まったかわいい後輩です。どのくらいかわいいのかというと、「ケンジが入れるんだから東大って簡単なところだと思ってた♪」などとアッケラカンと言ってくれるくらいかわいいです。


夕方会って、行く先はカラオケ。アレです。死んだら入るのは「カンオケ」ですが、そこから天井をちょっと高くしてテレビをドンと置いて、「ン」を「ラ」に変えるだけで完成するという、いま流行りのエンターテイメントです。


実はこのカラオケというもの、僕は生涯片手で数えられるほどしか行ったことがありません。初めてのカラオケは、後輩から「教育が必要でしょ?」と言われて連れて行かれたものでした。去年も2度ほど来ましたが、いずれもドイツ人のお付き合いでした。このときは15人以上の大パーティーで、カラオケというよりは飲み会@テレビ前という惨憺たるものでした。


非常識な常識


なぜカラオケに行かないか、と言えば、歌が下手なのもありますが、何より歌を知らないんです。


サークルの新勧シーズンのこの時期。ふとピチピチの新入生だった4年前を思い出します。

合唱団の勧誘「○○合唱団です~。ねぇ、キミ、音楽に興味ない?」
僕「あ、はい、ありますけど…」
勧誘「どんな音楽が好き?」
僕「え、ロマン派の初期から中期にかけての管弦楽作品とか…」
勧誘「!???


いや、こんな新入生マジ嫌ですね。てか、当時の僕からすると、
「大学という学問の専門機関に来てまで有志で音楽をやろうとする人が、どうして『初中期ロマン派』で通じないんだろう・・・??」
と不思議でしょうがなかったものです。いろんな意味で勘違いしてます。ちなみに、今所属する柏葉会には「どんな音楽が好き?」とは聞かれませんでした。運命とはかくあるものです。



ところで、日本にはSMAPという有名な歌手グループがいるらしいです。それはどうやら5人いて、その全員の名前くらい「言えて当たり前」だそうです。


なぜだ。



ちなみに僕は国民楽派の草分け的存在の「ロシア5人組」ならすぐ出てきますが、こっちは常識ではないらしいです。


なぜだ。



言語拡張


これほど世間知らずな僕ですが、後輩のうちの1人が、教育的配慮のもと有名どころを次々に歌って聞かせてくれました。確かにどこかで聴いたことあるものばかりです。

マジメな僕は、きちんと曲と歌手名を携帯のメモに取ります。ほほー、これが「硝子の少年」かぁ。うん、勉強、勉強。


実は、これでも最近ちょっとずつポップスを聴くようにしています。もうちょっと別の言語体系を身に付けないと、音楽の常識があまりにも狭くなる気が(ようやく?)してきたからです。で、こないだ図書館に行ってマライヤ・キャリーエルヴィス・プレスリーなんぞを借りてきました。たまたまそこに居合わせた友人にチョイスしてもらったんです。去年の紅白も、初めてそこそこまともに見ましたし、また見た人の感想を聞くと、クラシックと全然違う観点で感想を持っていることに驚きます。楽しみ方を盗む、これも勉強なんですね。あと最近、高校のときほとんど聴かなかった吹奏楽作品を聴くようにしています。


未熟者の僕ですが、この分野は是非是非ご指導願います。
お勧めCD、歌手、どうか教えてくださいまし。
スポンサーサイト
【2006/03/27 23:20】 日常 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
外見と性格、どっちを重視する?って、ムチャクチャな質問だと思う
僕は映画を見た後、他の人の感想を結構気にします。で、検索をかけてみます。ハムレット(2000年)のときもそうしました。すると、やたらこんなのが出てきて驚かされました。

「オフィーリア(ヒロイン)がかわいくない。」


ええええええ( ̄〇 ̄;)??
ひどいひどいひどい、そんなのどうだっていいじゃん!

いや、例えばあまりの美貌に街中の誰もが振り向く女性役にアレな人が出てきたら、そりゃ不自然かもしれないですけど、オフィーリアはただの「ハムレットの恋人」以外の何者でもありません。だったら、ハムレットって何て物好きなんだと思っちゃう的女性でさえなければ別にいいじゃないですか。てか別にかわいくなくなかったし(←これは個人的感想)。


こんなのに気を取られていてストーリーを楽しめなかったら、それはさぞかしご愁傷様です。そういう人にはシェイクスピアではなくアイドルDVDをお勧めします。いや、ごめんなさい、言い過ぎました、ウソです。



東混の演奏会に行きました。三善晃の「あなた」。演奏は良かった、と思いたかったのですが、僕の感覚に異変が起こっていました。

「あ、ハモってない」
「あ、下がった」
「あ、浅い」
「あ、ズレた」

頭の中はこればっかでした。これは柏葉の定演CDを聴いたときもそうでしたが、音楽作りがまるで耳に入ってこないのです。ちょっと目をつぶれば、もっとずっと楽しめるはずなのに、僕の耳はいつからこんなのになっちゃったんだろ。演奏が終わったとき、メチャメチャ寂しくなりました。こういう人には、演奏会ではなくカデンツのMIDIをお勧めします。あー、ヘコむわ。。。

という話を人にしたら、「知ってる曲だからじゃない?」と返されました。なるほど、そうかも。とりあえず保留しておくことにしました。


作品をもっと分かる人になりたい。
そして作品を最大限楽しみたい。


しかし、この2つの関係はそう単純ではないようです。何が本質かなんて、分かったもんじゃありませんね。
【2006/03/17 02:46】 映画 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
映画「ハムレット」(2000年)
憎しみが憎しみを呼び、
復讐が復讐を呼ぶ。

シェイクスピアの物語は、基本形はごく簡単。しかし知っておくと他の物語を読むときに、あるいは日常生活のふとした場面に、思わずシェイクスピアの作品を想起してしまう、そういう楽しみが生まれるのです。中でも「ハムレット」はシェイクスピアの代表作中の代表作。主人公・ハムレットは、作品上の架空の人物にも関わらず「デンマーク史上最もよく語られた人」らしいですが、確かに「ハムレット」という映画で僕が確認しただけでも、1911年から2000年まで、実に8回もリメイクされているようです。


今回紹介するのは、イーサン・ホーク主演の最新のハムレット(2000年版)。舞台は現代建築だらけのニューヨーク。「デンマーク社」の会長が死に、弟がその座を継ぐが、謀殺を疑うハムレットは留学先から帰国、という展開です。







シェイクスピア作品の現代アレンジは非常に多く、大胆な作りかえで成功した作品も少なくありませんが、これは舞台や設定を現代に移しながら、セリフや感情表現、ストーリーの流れを極めて古典のまま残す、という、ある意味すさまじく挑戦的なことをやっています。不自然なニュアンスが残ることは否めないですが(ニューヨークでフェンシングの決闘って何だよ、みたいな)、そんなことよりほんの少しの設定の置き換えだけで、シェイクスピアから現代に通じてくる感動が、むしろ遥かに大きく感じられます。


それが、憎しみが憎しみを呼び、
復讐が復讐を呼ぶ、その恐ろしさ。

そして、その後ろにあるのは、
死んだ父へ、信じた母へ、純粋な恋人への愛。


今も昔も変わらない「個人的な現実」を直視した作品、ハムレット。その普遍性を、古典の台本と現代の舞台の「接続」を通して象徴的に表現したような映画でした。


そして舞台は再び現実へ


この映画が作られたのは、2000年でした。
過ちを悲劇で隠し、悲劇を過ちで覆う、人間の哀しい運命を描いた映画。
その舞台は、ニューヨーク。


歴史は、まさにその翌年、同じ舞台でそれを示してしまいました。9.11です。映画関係者はどういう気持ちであの事件を見たのでしょうか。事件後の今、この映画を観終わった後の辛さは、その気持ちと無縁ではないような気がします。




・・・うおおお、やっぱりすごすぎる。「ハムレット」。思い返すだけで涙腺がゆるむ危険物です。取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
【2006/03/15 15:00】 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
追い出されてからの第一歩
柏葉会の追いコンがありました。僕は「卒団」。といっても六連には参加するので、形式的には追い出されながら残ることになるわけです。2年3年の頃なら、やめると言ったら止めてもらえる身。5年になると追い出されてるのに残る身。人生不思議なものです。


さびしいと思ってしまうのが
もっとさびしい、
もうとっくにいなくなったものたちは今、
どこにいるの?

消してしまいたい、
あたまの中からからだの中から、
さびしいという言葉。

―「やさしさは愛じゃない」(谷川俊太郎)より


こればかり考えた一週間でした。この日をずっと恐れていました。でもそれが終わったいま、不思議と落ち着いています。ある意味、諦められたのかもしれません。もう一回、自分に帰ろうと思いました。


前を向いて、ゆっくり歩きながらでも、後ろを振り返ることは出来ます。振り返れる心の余裕を持ちつつ、また歩き始めた日。今日がそういう日になってますように。。。


みんな、ありがとう。

これからもよろしくね。
【2006/03/13 02:43】 柏葉 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
一瞬輝く名作
すごかった。ひたすらすごかった。いったいこの本一冊書くのに、著者はどれだけ細かいリサーチと勉強を積み重ねたんだろう、そう思ってやまない気分です。

「戦争と建築」
五十嵐太郎(東北大学助教授)(著)





いや、実を言うと、内容の良さはあまり分かってません。正直勉強不足です。ただ、内容の突き詰め方がすごいというか、文章の善悪以前に根本的に頭が違いすぎるんです。こういうのを読むと、僕のようなダメ人間は逆にモチベーションが下がります。「自分、意味ないよ」みたいな。


よいものならば残るのか


レビューは省略しますが、ちょっと気になったことがありました。この本は9.11のテロを背景に書かれたもので、かなり時事的な要素が詰まっています。取り上げられている建築も現代作品が多く、さらに話の中で、「プロジェクトX」「踊る大捜査線」などの”死にかけ単語”も出てきます。


もしあと5年も経ったら、この本の意味自体相当変わるんじゃないか、と思いました。今だからこそ輝く、だけどあっという間に意味を失うかもしれない。著者がその一瞬の輝きのために寿命を大胆に犠牲にした、とさえ読める本でした。寿命が短い本はこの世に溢れていますが、短い寿命に莫大な労力をつぎ込んだ作品は尊敬に値します。いや、もしかしたら長生きするかもしれません。



映画「華氏911」


寿命が短い、と言えばこれもそう。





カンヌでパルムドールを受賞しながら「左翼の自己満足」などと評されてさえいましたが、非常によく出来た映画だったと思います(思想的反発さえなければ)。しかし一方で、9.11からイラク戦争への経緯や、ブッシュ、パウエルを初めとする「時の人」たちの説明をことごとく削ぎ落とし、「常識」として扱った映画でもありました。


これは10年経ったら何も分からなくなるでしょう。それでも今なら一見の価値はあります。輝いています。




映画も、本も、建築も。
現在進行形には独特な美しさがあります。
芸術は剥製を鑑賞するだけではないんですね。

【2006/03/11 12:37】 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
片想い
ふぅ。


実に一年越しの片想いなわけです。


遠くから眺めていただけの"憧れ"が、
日に日にその身に近づいてきて。
その間必死に努力して。
それなんかに比べたら「告白」はわずか一瞬。



そして、返事を待つ時間、
それだけが異様に長い。


ついに明日、返事がきます。



・・・・・。



あ、東大入試の合格発表の話ね。
ちょっとドキドキしてくれましたか(笑)?




このギリギリの緊張感に耐えてる受験生と話しました。
若いなぁ。
【2006/03/10 01:21】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブレイン・ストーミング実験2
前の「ブレイン・ストーミング実験1」の続きになります。

厳重監視


他研究室の被験者実験に応募したら、案内されたのは高級ホテルのインテリア・ショールーム。場違いな雰囲気に緊張感が漂いますが、それだけではありません。

記録係が何も言いません。ただ黙々と書き留めるだけです。実験中、僕らは完全に透明なガラスの箱に入れられ、監視カメラに録画され、ストップウォッチを持つ院生を始め、ガラスの向こうから教官・何人もの院生に監視されてのブレイン・ストーミングでした。そんなに見んなよ、照れちゃうじゃねぇか。


思いつくものは正直なのか


じゃあ実際にどのような質問が出るのかというと、こんな感じの質問が壁に書かれているわけです。


「美しいもの」とは何ですか?

ほほぉ。美しいものですか。これについて、みんなが思いつくままに次々と言葉を発していきます。

一人が、「京都のお寺」と言いました。
すると一人が、「京都の庭園」と言いました。
そこで僕は、「京都の芸者」と言いました。

(げ、げいしゃ?( ̄〇 ̄;))

一斉に視線が集まります。
ちょ、ちょい、お前ら、批判はしちゃいけないんだぞ。


インターネットで出来ることは何ですか?

これはいくらでも出ますね。で、遠慮なく言いたい放題言ってたら、いつの間にか5人グループのはずが全体の意見の半分くらいの意見が僕の口から出ていたことが分かりました。実験が終わってから記録係がぼそっと一言。

「こういうのって、その人の生活が垣間見れる気がしますよね…」

違うから∑( ̄口 ̄)!!!


しかし、やはり何も考えないとその人のカラーが出るので、意見の傾向を見てると面白いのも事実です。僕のとなりの院生は、「環境によいこととは例えば何ですか?」と聞かれ、「他人を少し思いやる心」みたいな答えを連発する人でした。かっこいい~。絶対真似できません。


他人の発想力というのはすごいものです。
となりの部屋のグループからはこんな最強回答が聞こえてきました。

「無人島に持っていくとしたら何を持っていきますか?」
「バレンタインのチョコ!」


おいおい、無人島だよ?


大爆笑でしたが、「あのなぁ、無人島でくらいひとりバレンタインをやらせてくれよ!」と声高に主張している声が聞こえました。これはこれで絶対真似できません。



贅沢は最後まで


何だかんだ言って結構楽しめました。課題は制限時間10分間の設問が7つ。ドリンク付き。それで謝礼はなんと5000円も出ました。こんな実験ならいつだってやりたいです。
【2006/03/09 14:59】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブレイン・ストーミング実験1
先日、建築のとある別の研究室の被験者になりました。
僕は貧乏研究室だったので、薄暗いホコリまみれの地下室での実験にすっかり馴染んでいますが、今回の場所はなんと、ホテル・ニューオータニ。待ち合わせ場所は高級ホテルの、4階くらいまで吹き抜けてる巨大ロビーでした。そんなリッチなところに、僕のような素敵なファッションセンスに溢れた東大生がわらわらと集まってきます。


院生に案内されたのは家具のショールーム。変わったイスや机があちこちにあります。そのうちのヘンテコなソファーに座ってちょっと一息。


院生が僕のところに来てぼそっと一言。

「そのソファー、80万ですよ。」

ぎぇぇぇぇ、はちじゅうまん( ̄〇 ̄;)???
お、お、恐れ多い。。。


そんなものが待合室にポテっと置いてあります。子連れの被験者がいましたが、その子たちはその上でヨダレ垂らすんじゃないかの勢いでめっちゃ寝転がってました。子供っていいなぁ。



ブレイン・ストーミング


今回の実験は与えられたテーマについて、グループでブレインストーミングをやる、というもの。ブレインストーミングについてはこちらを参照のこと。

◇ブレインストーミングとは

1930年代後半にアメリカの広告業界で草案されたもので、集団(小グループ)によるアイディア発想法の1つ。あるテーマについて複数のメンバーが自由にアイディアを出し合い、互いの発想の異質さを利用して連想を行なうことにより、さらに多数のアイディアを生み出す点にポイントがある。出されたアイディアは、記録係によって記録される。

◇ブレインストーミングを行なう際のルール

1.批判厳禁
提出されたアイディアに対する批判はしない。

2.自由奔放
奔放なアイディアを歓迎する。

3.質より量
アイディアは多いほど良い。

4.便乗する
他人のアイディアの改善案や組み合わせなども歓迎する。


なるほどぉ。思いつきでしゃべっていいなら、僕はとってもシャイで控えめなので遠慮なくしゃべらせてもらいます。で、これで何を測定するかといったら、安楽イスに寝かされたり、立たされたり、互いにやたら近づかされたりして、「話しやすさ」「他人が気になるか」「頭が回るか」などについてアンケートで答えるのです。


また次から次へと「お高い」イスが出てきますが、「なんだ、たった5万か、どーりで座りにくいわけだ」とか意味不明な悟りを得られる、被験者からしても素敵な実験でした。


しかしここに安心してはいけません。とある研究室の実験に参加した友人は、コンピューターゲームをやるだけだよ、と言われやってみたら、気分が悪くなってリタイア被験者が続発するという、あまりに激しすぎるゲームだったそうです。


協力したら報酬の出る実験は、覚悟しなければなりません。


さて。
次回へ続きます。
【2006/03/08 00:06】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
mixiと統合
細々とmixi日記を更新するのをやめて、いったん統合します。というのは、ブログできれいな面を書いて、mixiでぶっちゃけた話を書こうとすると、必然的にmixiがあっち方向オンパレードになりそうだからです。そもそも恐らく僕のプライベート生活の駄文に興味を持って覗いてくれるような人はいない気がして仕方ありませんし、むしろその方が自然です。それにmixiを覗いてくれる人にいつもあっち方向の話を聞かせるのも、お互いによくない気がします。もちろんそれはあくまで個人的な意見・個人的なブログ利用法ですが。


日に日にレビュー系が多くなるのもそれにちょっと絡んでいます。僕が他人のレビューをよく読むせいかもしれませんが、こっちの方がまだ「読んでよかった」ものになる気がするのです。ひぃ。


ということで、このブログの方で改めてよろしくお願いします。僕のプライベートのぶっちゃけ話を聞きたい人はリアル世界でいじってください。あ、コメントは遠慮せずに(笑)
【2006/03/07 11:11】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
三島由紀夫の「潮騒」
三島由紀夫は「何でも屋」だったようです。作品のテーマは傾向こそあれど、縛られずに色々なものを書いています。この「潮騒」はまさに何でも屋さんのだからこそ書ける作品です。



この物語はスゴい。設定がすさまじいです



主人公・新治は、病気知らずの超健康人。
ウソをついたことがなく、
お世辞が言える人でもなく、
あらゆる道徳観念に従順であり、
勇気があり、
腕の力は誰にも負けず、
島を5周できるほどの泳ぎの達人。


一方のヒロイン・初江はというと、
島に一人でやってきたばかり、
誰もがうわさする別嬪さんで、
よく日に焼けた健康な体を持ち、
無邪気で素直で人懐っこく、
男性を知らなくて、
自分の魅力に気付いていない、そんな少女。
(註:三島の妄想です。僕じゃないです。)


これでもかという程に理想化された男女。
これが前提での恋物語です。



正義は勝つ


さらに、話は王道をガンガン進みます。あー、またこのパターンね、のオンパレードです。
  • 新治にライバルが現れる
  • そしてライバルの初江への「アタック」は失敗する
  • 新治はライバルとの勇気比べに勝つ
  • 「よそ者」の初江がみんなから好かれるようになる
  • 事件が起こり、新治の親と初江の親の仲が悪くなる
  • 初江の親が二人の仲を妨害する
  • しかし万事解決、もちろんハッピーエンド


少女マンガの典型パターンを全部集めたような王道一直線です。何もかも、あまりにも「健全」。というか、ここまでまっとうに筋を組み立てる作品は、現代ではまずないでしょう。ある意味、類まれです。



うちの子をアイドルデビューさせる技


しかしこの「ボンクラ設定」を覆すのが三島の腕の見せ所。美しすぎる舞台の描写、次々と押し寄せるキーになるカット、計算しつくされた知性を感じさせます。


僕が読んでて感じたベストヒットはこの文章です。物語の序盤、新治が初めて初江の「噂」を聞いた後の、心の風景。

…その日の漁の果てるころ、水平線上の夕雲の前を走る一艘の白い貨物船の影を、若者はふしぎな感動を以て見た。世界が今まで考えもしなかった大きなひろがりを以て、そのかなたから迫って来る。この未知の世界の印象は遠雷のように、遠く轟いて来てまた消え去った。


「感動」という大げさな言葉がこれほど説得力を持った文章を、僕ははじめて見ました。この遠く轟いて来てまた消え去った、このイメージが水平線上の夕雲の前、と重なって強烈な色彩感を残します。何でもない風景描写のはずが、これ自体、読者の前で「遠く轟いて来てまた消え去る」表現なのです。


ちなみに、この「ふしぎな感動」は、さらに100ページも過ぎたところでまた新治の心に蘇ってきます。超ハイレベルな伏線です


作家ってすごい。ストーリーが面白いかどうか、を超越した高みにこの作品はあります。是非手に取ってみてください。
【2006/03/05 01:59】 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
引退か、残留か、2
柏葉ネタです。しかも面白くないです。関係ない人、ごめんなさい。


続きを読む
【2006/03/03 04:51】 柏葉 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
罪なき中学生
僕は塾講師のバイトをしています。
今日は新中3のクラスの初授業でした。
何事も最初が肝心です。
ここで「さわやかお兄さん」を印象付けなければなりません。


紺のスーツに、青いワイシャツ。うん、さわやかだ。


思い切って、前髪を上げてみました。
さわやかに違いない。
違いない。


授業中に質問されました。
「せんせー、子供いるんですかぁ?」


・・・・・・・・( ̄〇 ̄;)。


ヘコむわぁ。。。
【2006/03/01 01:10】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。