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團伊玖磨の交響曲全集
図書館にあったので思わず衝動借り。全曲聴いてしまいました。




いやぁ、正直こんなに面白いとは思わなかった。
てか、解説の文章がまず面白かったというか、ファニーでした。

團の交響曲の中で、今のところ外国での演奏頻度が最も高い第4番と、私自身が特に好んでいる第5番は、それぞれ東京オリンピックの年の1964年と、翌65年に駿河銀行創立80周年の委嘱作品として作曲された。
 ― 團伊玖磨・交響曲全集より解説


外国での演奏頻度って、どういうドングリの背比べだよ、と( ̄〇 ̄;)。
私自身が好んでいる、とかいう情報のあんまりな程のどーでもよさと、妙にマッチしちゃってます。

いや、そんな突っ込みこそ、マジどーでもいいですけどね。


西洋音楽の大和魂


ロシアの作曲家の音楽がヨーロッパだと「異端」と扱われ、一方で日本では堂々とコンサートプログラムの常連になります。日本人から見れば十分西洋的なのですが、西欧人から見ればセンチメンタル加減など東洋的要素が見えてもおかしくありません。地理関係とパラレルになってるところが不思議です。團の音楽の魅力もまたそうしたところにある気がします。


團伊玖磨の音楽ははっきり言って古典的。分かりやすいですが、それでもただの通俗には終わらない面白さがあります。作風もいろいろで、第3番は無調に近く、第4番も斬新な響きながら形式は古典的。お気に入りは第2番。ブルックナーみたいな響きや動機の扱いが見られます。


旋律の盛り上げ方などは、まさに日本的西洋音楽。決して東洋趣味を前面に押し出しているわけではなく(註)、西洋音楽に正攻法で挑戦してるのに、日本人らしさが出ているというか。和洋折衷に多く見られるような、外国人が着物を着たような明らかな「足し算」ではなく、普通の外国人の外国的生活の中のふとした物腰に一瞬日本らしさが垣間見えて、私、実は日本で育ったの、みたいな、そういう音楽です(…分かる?)。


曲も面白いですが、さらに演奏がうまい。なんと、この日本人作曲家の録音が、かの名門、ウィーン交響楽団。興味ある人はお近くの図書館、お近くのCDショップ、お近くのとくさんまで。


ちなみに、Wikipediaの團伊玖磨の解説が結構面白いので、こちらも興味があればどうぞ(「逸話」の項が特に面白いです)。團伊玖磨の合唱曲ってどんな感じなんでしょうか。聴いてみたい。。



(註):交響曲第6番「HIROSHIMA」は、和楽器が使われているなど日本色が強いです。これが團の完成した最後の交響曲になり、しかも副題が「HIROSHIMA」となればさぞかし暗い曲だろう…、と思ったら、実はド派手なクライマックス。何なんだ。
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【2006/06/27 12:07】 音楽 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
赤いから赤ちゃんって、何て適当な名詞なんだ
もうひとり妹が出来た夢を見ました。22歳差。
うちの親でもナポレオンでも不可能です。


生後まもなくから、なぜか金髪モヒカンでピアスまでしてました。
不良イメージが苦手な僕ですが、それでもかわいいと思いました。


朝起きて、「赤ちゃんどこだっけ」と思いました。
それから、「自分、年取ったな」と思いました。


また同級生の結婚ニュースが入ってきた、そんな翌日の夢でした。
相手は20歳上だそうです。


学生には縁のない話。
ただいま本郷です。
【2006/06/26 07:26】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
プラド美術館展
人、人、人、ひたすら人です。なんで平日の朝からこんなに人がいるんだと。上野の東京都美術館でやっている、プラド美術館展です。


チェックが甘かったのは認めます。展覧会の会期終盤は絶対混むから、といって、一応これでも終了2週間前に来たんでが、2つミスをしました。一つは午前10時に到着したこと。展覧会は普通午前10時だろ、と固定観念で来てみたら、この展覧会は9時からでした。もうちょい早起きすべきだった。。。


そしてもう一つ。「第3水曜日は65歳以上無料」。よりによってその第3水曜日に来てしまった僕。しかも、会期最後の第3水曜日です。凄まじいことになってました。見渡す限りのご年配。おじいさんは山でベラスケスを見て、おばあさんは川でエル・グレコを見て、どんぶらこどんぶらこと何故か僕らが流される、みたいな。


あー、これがルーベンスのフォルトゥーナかぁ、と感慨に浸って眺めていると、顔面から3cmにおばちゃんパーマが急接近。おばさんのハンドバックがみぞおちにぶつかり、半袖の腕にはおじさんの肌をべったり感じます。さらに修学旅行だか何だかの中学生軍団。カンベンしてくれ。


とはいえ、一応傾向は分かっています。お年寄りsは展覧会一つを丸ごと見切る体力はないため、後半になれば自然と休憩が多く出ます。もっとも、残念ながらその頃にはこっちも体力を使い切っていますが、やはり最後の展示室とかは休憩のイスがぎっちり。


しかし、おばちゃんの本領はここからです。出口、そして、ミュージアム・ショップ。僕も結構最後の買い物は楽しみにするタイプですが、この日はポストカードを落ち着いて眺めることさえ叶いませんでした。


これが入り口の様子。





いいさいいさ、いつかスペインで見てやるさ。いーだ。


ついでですが、展覧会だと展示のカタログを最後に置いてありますよね。大体2000円~2500円。これって、これがこの展示限定品であること、豊富な図版があり、内容もしっかりしていることを考えると、実はかなりお買い得な気がします。もっとも、僕の場合買ってもどうせ読まないのでここんとこ全然買ってませんが。ちなみにこの展覧会、入場料は当日で一般1500円、学生でも1200円と割と高め。これと比べてもカタログはお買い得ですね。


会期は7/2までだそうです。まだの人は、お早めにどうぞ。
【2006/06/25 10:05】 日常 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
年もおいしく召し上がれ
先日、地元の駅で、高校生の男の子がカギを落としました。
すかさずオバちゃん、「ちょっと、お兄ちゃん、落ちたよ!」と一声。
高校生はあわてて振り返りました。

と、同じタイミングで、背広のサラリーマンも振り返りました。

金色のド派手なネクタイ。
茶色く染め上げた前髪。
顔は浅黒く、推定年齢50過ぎ。

・・・・( ̄〇 ̄;)。
いい年して「お兄ちゃん」で180度振り向くなよ。



ちょっと面白かったです。



火曜日。昼間の新宿の街をワイシャツ姿で歩いてたら、いきなり外国人に英語で呼び止められました。

外「都庁はどこですか?」
僕「あ、あ、えと、この道まっすぐ行くと左手に大きいのが見えますよ。(←しどろもどろ)」
外「ありがとう、ところで、君、高校生?
僕「いえいえ、大学生ですよ」
外「本当に?若く見えるなぁ」
僕「本当?ありがとう!」


なぜか通りすがりの外国人にお世辞を言われ、遠慮もなく喜んで「ありがとう」とか受け取ってる自分。てか、本当は大学生でもないんですけどね。和英を引くと、大学院生は「graduate student」だそうです。あらら、自分もサバ読んじゃった。

久々のイングリッシュで挙句若いといわれ、スキップ気分で駅まで歩いていたら、ふとこないだのサラリーマンを思い出しました。あらー、みたいな。



ちょっと寂しかったです。
【2006/06/22 17:28】 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
くれーの絵に見るあかりー未来
柏葉の定演、そして僕が参加する最後になるかもしれない定演で、三善晃の「クレーの絵本」(第1集)をやることになりました。決まったのはつい昨日の総会。もう大好きな曲なので、わがまま一票。5年間毎年の総会で、3つの曲から自分が投票したものが選ばれたのは、今回でわずかに2度目(初はコダーイの「マートラの風景」)。僕の思考回路がいかに逸般的かが分かるようです。


パウル・クレーの絵に、谷川俊太郎が詩を書いた絵本。そして、その絵本の詩に三善晃が曲を書いた組曲。それがこれです。

「黄色い鳥のいる風景」。六連期はこれをひたすら聴いてました。




わらいがあるから
かなしみがある
いのりがある
ひざまずくじめんがある
じめんがあるから
みずがながれていて
きのうときょうがある
きいろいとりがいるから
すべてのいろとかたちとうごき
せかいがある
 ―「クレーの絵本」(谷川俊太郎)(講談社)より



黄色い鳥は、全部で7羽います。1羽いなくなっても何も世界は変わりません。確かに、中心のシンメトリーを作る5羽は、1羽でも手で隠してしまうと明らかにバランスが崩れます。しかし他の2羽は…特に下のこっそり顔を出している鳥など、いなくなっても構図はおそらくほとんど変わりません。


でも、確実に絵は変わります。


みずがながれていて、僕はもう、きのうどころかおとといの人。それでも、ほんのちょこっと顔を出して、世界の一部を担っていたい。すべてのいろとかたちとうごきを作るなんて、そんな大それたものじゃなくていいから。いなくなるとその重要性が分かるだなんて、そんなものでもなくていいから。ただ、いない世界と比べたら、まぁあってもいいか、みたいな、そんな黄色い鳥になりたいと思いました。


まさか歌うことになるとは、ね。総会の最後には、ぶちまけて「告白」しようかとも思ったけど、それじゃ黄色い鳥どころか黄色いラドンになってしまいそうなので自粛しました。ちなみに「とくさんが何も言わないのは不気味」みたいなことを複数人に言われたところをみると、実はすでにラドンになってるようですが、断じて認めません


それにしても、いい絵だなぁ。
【2006/06/19 22:28】 柏葉 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
「迷惑をかけてごめんね」
院生室に7時登校です。気分よくさぁ、勉強、のはずが、朝からこのニュースはキツかった。。。

<高3自殺>カンニング疑われ…母親が埼玉県を賠償提訴
 埼玉県所沢市の県立所沢高校で04年、カンニングを疑われた3年男子生徒が飛び降り自殺した問題で、生徒の母親(52)が15日、県を相手に慰謝料など8000万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。
 訴状によると、生徒は04年5月26日、中間試験の物理のテスト中、日本史のメモを見ていたため試験監督の教諭にカンニングを疑われて注意された。その後、生徒は教諭5人から約2時間にわたって「なぜ物理の試験中に日本史のまとめを読む必要があるのか」などと問い詰められた。
 生徒はカンニングを否定し、下校。同日夕、母親の携帯電話に「迷惑をかけてごめんね」とメールを送った後、飛び降り自殺を図って死亡した。
(毎日新聞) - 6月15日20時21分更新


別に、今更カンニングごときで自殺するなだの、5人で説教するなんてどれほどヒマだったんだよだの、そういう感想はどうでもいいんです。ただ、「迷惑をかけてごめんね」っていう言葉は、あまりにもキツイ。。。


どうでもいいんですけど、「生まれてきてごめんなさい」とGoogle検索すると、実に19900件もヒットします。まぁ大半はネタなんでしょうし、こんなの流行にしないで欲しいですが、本気でそう思う気持ちも、最近分かる気がします。


われらの日用の糧を
今日われらに与えたまえ。
われらが人に許すごとく、
われがの罪を許したまえ。
 ― カトリックの主祷文より



許す前に許されようとしちゃダメ。
てか、そもそも自殺は罪です。
自分のいのちは、自分のものではありません。

と、頭では分かってますともさ。
でも、それが見えなくなる一瞬、それが怖いのです。
教諭5人に2時間か。


ちいさなせかいのおおきなたたかい。
見えなくなるかも、ね。


明後日は、父の日です。
【2006/06/16 23:15】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ヘッド・エイクでビョウイン・エイク
病院っていっても、大学の保健センターです。別にこの日にアタマが痛いというわけではなかったのですが、最近の頻発具合は明らかにおかしい。5月の最後は週4で寝込み、6月も週2くらいはバファリンの抵抗むなしく寝込んでます。


柏葉の新歓合宿とか、かなり地獄でした。寝ないと治らないのに、寝させない痛み。痛むから眠れなくて、眠れないから痛むみたいな。


で、保健センターに行ってみた次第です。

医「どんなときに痛みますか?」
僕「だいたい夕方から夜です。大学やサークル活動が終わったくらいに…」
医「へぇ、大学院生でしょ?サークルやってるんだ?何やってるの?
僕「え?え、えと、合唱を…(予想外の展開に…)」
医「はぁ~、大学院生でもやる人いるんだね~


ととととと。思わぬ展開に非常に困惑しました。

さらに、
「どこの合唱団?」
「入学式で歌ってるのは名前なんだっけ?」
「合唱団いろいろあるけど、みんなそれぞれ違うの?」

いちいち答えてたら、なんだか季節はずれの新勧みたいになってきました。たしかに、東大生なら入れるんですよね、うちの合唱団。「東大生」に、「東大の先生」が入るのかどうかは知りませんが。ちなみに、こういうお医者さんとのやり取りのことを、世間では「問診」というそうです。


ストレスとれず


ちなみに、頭痛の原因は…?と聞くと、

「ストレスじゃないの?勉強のしすぎ、研究のしすぎ。」

ま、まじっすか?週数コマの授業(←しかも大半が文学部)で勉強しすぎと言われれば、僕は出る授業がなくなってしまいます。うーん、でも考えてみれば、これだけ頻繁に院生室の鍵を開けているということは、実は僕、相当頑張ってるんじゃないか?(←当研究室比)


なんにせよ、非常に素敵な「問診」でした。痛み止めをいただいて「まずは様子見」だそうです。その「様子見」がつらいんですけど。まぁそもそも、自然に頻度が増えたものだし、自然に減るかもしれません。


しかし治したいなぁ。。
【2006/06/15 11:59】 日常 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
シェイクスピアの「リチャード三世」(2)
200ページ足らずの本のレビューにどんだけ書いたら気が済むんだよ、と言う感じですが、もうちょい行きます。前編(あらすじ)はこちら

さて。


クドく口説かにゃ口説くと言えず


印象に残るシーンはたくさんありますが、あえて1つ挙げるなら、幼き子供を暗殺しておいて、その母親に娘をよこせと迫る場面でしょうか。


冗談じゃないです。無茶に決まってます。しかし「諦めません、勝つまでは」がモットーのリチャードのこと。お国のため、ならぬ、王冠のために尽くします。「月月火水木金金」で悪事に励む男です。


いわく、自分が子供たちを殺したことは向こう見ずな間違いだった、ああ嘆かわしい、などとしゃあしゃあと言って食い下がり、さらにすさまじい屁理屈を出してきます。

「その腹を痛めたお子達をどうしてもこのリチャードが殺したとお言いなら、それを生き返らせるため、エリザベス殿(娘)にこの身の子を生んでもらい、あなたの血筋をたてるという手もある」



ちょ、ちょ、ちょっと待て( ̄〇 ̄;)!!!子供を殺したから、孫をつくって埋め合わせにしてやろう、というとんでもない「お申し出」です。屁理屈もここまで来ると人間の理解を超えます。


そう簡単に母親が納得するはずがありません。しかし何度拒絶されても、次から次へと口から出まかせ。手元の新潮文庫では、このシーンはなんと12ページにも及びます。小説多しと言えど、僕は12ページ連続で振られ続けた男を初めて見ました。


結局、最後は母親に「あれの気持ちはいずれ私から」と言わせます。母親退場。その瞬間のリチャードの独り言がすごい。

「たわいのない愚か者!気の変わりやすい女だ!」


もう鬼とか悪魔の次元じゃありません。



四大悲劇の影に


シェイクスピアといえば「四大悲劇」に「ロミオとジュリエット」を加えた5作が知られるところですが、「四大悲劇」はいずれも後期の作品。しかし、初期に書かれたこの「リチャード三世」の迫力はまったく遜色ありません。


しかし、ちょっとつらいのがこれが歴史劇だということ。世界史を高校受験で勉強していない身にとっては、正直ストーリーは理解を超えました。


王位継承の順は、
ヘンリー六世
→エドワード四世
→エドワード五世
→リチャード三世
→ヘンリー七世
と続きます。もうこの時点で勝手にして下さい状態ですが、
ややこしさはこんなの序の口です。


ヨーク公はリチャードと同一人物で、グロスター公が主人公ですが、これが後のリチャード三世で、前のリチャードとは違います。エリザベスの娘はエリザベスといい、ウェールズ公はエドワードのことで、これはエドワード四世の息子にあたる、つまり後のエドワード五世で、ただしこれとヘンリー六世の息子のエドワードとは別人物です。

…本気でもうカンベンしてください。


こういう状況なので、劇中で「叔父の敵」とか言われても、叔父が誰か以前に、父親が誰かも分かりません。源平合戦あたりが小説になって外国人が読んだら、きっと「ミナモトノ」「タイラノ」で大混乱が起きること請け合いですが、まさにそれです。


とはいえ雰囲気は確実に伝わりますし、レトリックも非常に面白いので知識の有無に関わらず是非手に取ることをおススメします(僕自身も読み終わってから調べただけです)。ちなみに「父親が誰かも分からない」というのを読んでちょっと変なことを想像してしまったアナタには、昼ドラの時間に歴史もちょっと勉強することをおススメします。


ここまで引っ張って最後が下ネタかよ、みたいな声が聞こえてくるようですが、美しい薔薇にはトゲがあるのですよ(全然美しくないけど)。リチャード三世の死によってイギリスの薔薇戦争が終結し、テューダー朝が誕生する、それこそまさにこの物語の結末なのでありました。



…強引すぎか、この結び。



引用元


リチャード三世(新潮文庫)、福田恒存(翻訳)
【2006/06/10 00:17】 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
シェイクスピアの「リチャード三世」(1)
「絶望だ。
身方は一人もいない。
俺が死んでも、誰も、涙一つこぼしはしない。
いるわけがない、俺自身、自分に愛想をつかしているのに、誰が涙を?」
 ― 「リチャード3世」(シェイクスピア)より


物語のクライマックス。悪夢から飛び起きた極悪非道の王、リチャード三世の言葉です。とにかくすごい迫力です。


「極悪非道」なんて生易しい言葉ではきかないかもしれません。物語のしょっぱなから、強欲と悪事の限りを尽くします。


とにかく王冠がほしい主人公。しかし、彼は3兄弟の3番目。しかも一番上の兄には息子がいます。王になるためには、2人の兄とその息子を全員始末しないといけません。


  • まずは兄2人をそそのかして険悪な仲に仕向け、次兄を幽閉させる。
  • 王の病死後、さらにその息子を始末。挙句、その母親を口説いて強引に結婚。
  • 幽閉された次兄を暗殺、そのショックから長兄も死ぬ。
  • さらに長兄の息子2人を幽閉。
  • その他反対派をことごとく処刑。
  • 「仕方なく」王になるという演技でロンドン市長や市民の心をつかむ。念願の王冠を手に。


しかし、話はそこで終わりません。

  • 幽閉した少年2人を塔の中で惨殺。
  • 殺した少年2人の母親に、その娘を我が物にせんと説き伏せる。
  • 自分のために尽力してきた家臣バッキンガムをも目の敵に。


まさに大混乱です。「むちゃくちゃだよ…、ピッコロがかわいくみえらぁ」というクリリンの嘆きが聞こえるかのようです(対ラディッツ戦)。


さすがにここまでくれば末路も見えます。逃れた実力者が反旗を翻し、戦争となるもリチャードには味方がいません。そして、自らが殺した人々が次々と亡霊となってリチャードの夢に現れ、呪いの言葉を浴びせていく。最初に引用した言葉の出る場面です。そして、断末魔の叫び。

「馬をくれ!馬を!代わりにこの国をやるぞ!馬をくれ!」


何人もの亡骸を引き換えに手に入れた王冠を、悲痛な叫びで手放します。その最期はあまりにも哀れ。


エンターテインメントのつもりで読み始めましたが、読み終わってみたら動揺に数日悩まされることになりました。人間タダで悪事ははたらけません。リチャードは常識を外れた悪知恵の持ち主。容貌だってせむしでびっこの醜い男。およそ人間離れしたヤツですが、それでもシェイクスピアの手にかかると、不思議と自分のことのように感じてしまいます。


・・え?それ、僕だけ?


…まさか、ね。



次回に続きます。
【2006/06/09 00:59】 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
あたまのずつうのいたみがいたいあたま
僕は滅多に風邪を引きません。

ただしこれだけ。マジで困ります。
頭痛。
性格は直らなくても、頭痛は治したいです。

原因は未だによく分かりません。
一晩寝ると治るのですが、それが困りどころ。
病気ってのは厄介なもので、
症状が翌日まで続いててくれないと、
医者に行くチャンスがないのですよ。

まさにヒット&アウェーみたいな高等戦術。
おかげでバファリンは常備アイテムです。

唯一の慰みどころとしては、
ドイツで「頭痛」(コプフシュメルツェン)を連発していたので、
発音がちょっとよくなった気がします。
「コプフ(Kopf=頭)」ってなかなか言いにくいですよ。
ドイツ人は頭を使わないに違いありません。

いや、実際、ズキズキとかじゃなく、
立っていられないレベルになります。
さらにレベルが上がると、吐き気につながります。

5月は頭痛の月でした。
最後の週は、7日で4回寝込みました(全て翌日には全快)。
6月は目下7日で2回。
切実に減らしたいです。

てか今思ったんですけど、
頭痛は治らなくても迷惑はかけませんが
性格は直さないと迷惑ですよね。

あらー、頭痛くなってきたのでこのへんで。
【2006/06/07 00:06】 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夢見るべくは、ひとつの幸福
自信を失いつつある、と思うこと自体が、すでに傲慢。

そう思うと何も信じられなくなります。



自分を安売りしないこと


実際にこう言ってくる存在は、世界でわずかに2つしかありません。

まずは親。
そして、もう1つは、傲慢な自分です。


謙虚の美学は天賦の才


慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
― 宮沢賢治「雨ニモ負ケズ」より


すごいです。たしかに、味噌と少しの野菜に対して玄米4合を食べてるデンプン生活で丈夫な体を保てるなんて、それができたら幸せに違いありません。「そういう人になりたい」のはヤマヤマですが、そうなろうと努めるのはまさに苦行そのもの。


自分が選択出来ると思うことは傲慢か


会社の説明会を聞いていると、憧れの一方で、こんなんで自分の一生を終わらせてたまるか、みたいな傲慢な気持ちが出てくることもあって、それが自分でイヤになります。自分がいかにニートと紙一重であることか。謙虚な選択で謙虚な幸せをつかめればいいんだろうなぁ、とは思いつつ、傲慢な自分がそれを選択するのは、まさに先の「苦行」です。


とはいえ、プライド相応の背伸びを重ねて劣等感に苦しむのも自分の指定席。自分を倍くらい「カンジョウニ入レテ」、で、倍の金額を払おうと思って財布を見たら無一文だった、みたいな。いい加減このループから脱出したいものです。


さてさて、今日もインターンの説明会。みにいくものは、みにくい自分、です。
【2006/06/05 08:48】 日常 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
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