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ポール・メイエのクラリネット・リサイタル
ただただひたすら呆気にとられました。すごい、すごい、あまりにもすごすぎました。伸びる高音、控えめでバランスのいい表現、消え入るようなピアニシモ…、そして目くるめく超絶技巧。クラリネットのリサイタルなど、なんてマニアなんだという感じですが、とんでもありません。音楽をやったことある人なら、絶対に感銘を受けますよ。僕も、一緒に行った後輩もクラリネットなんてドもレもミも出ませんが、大興奮でした。

何よりすごかったのが、イヤー・コンタクト。テンポ変化はもとより、嵐のような難解な変拍子、シンコペーションの連続も、ピアノ伴奏と息がピッタリ。近代モノがひしめくプログラム前半、そして超絶技巧のアンコール。ピアノとクラリネット、全然音色の違う二つの楽器がこうも溶け合うものかと感嘆です。リズム、そして表現の方向性、この2つの魔力はすさまじい。

そもそもピアノの前にクラリネットが立つ以上、耳と息でほとんど全部のタイミングを取っているはず。コンタクトも勿論ですが、裏にあるであろう壮絶な練習は、もう想像の域を遥かに超えます。


いきなり直球勝負


プログラムはこんな感じでした。

  • ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op. 120-2
  • ベルク:4つの小品 Op. 5
  • オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナチネ
  • ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード
    ----------------------
  • シューマン:幻想小曲集 Op. 73
  • シューマン:おとぎの絵本 Op. 113より第1曲、第4曲
  • シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
  • ヴェーバー:大協奏的二重奏曲 変ロ長調Op. 48


まず、ぱっと見てぎょっとするのが、初っ端にとんでもない大曲が来てること。ラストでもおかしくありません。ブラームスの2番は超のつく名曲。3楽章構成の本格派の曲を、美しい音色で堪能します。

そして近代モノの変化球連発。この3曲は面白すぎました。中でもベルクの「4つの小品」とにかく小品なんです。どのくらい小品かと言うとこんな感じ。
第1曲:12小節
第2曲:9小節
第3曲:18小節
第4曲:20小節

・・・バカにしてるんですか?( ̄〇 ̄;)

ところが、これがすごくいい曲。引き込まれます。そして、こういう小さなイタズラを本気で聴かせる仕掛け、それが最初の大曲・ブラームスの効果なんだな、と実感します。プログラムってすごく大事。

後半はドイツ・ロマン派、シューマンの作品集、そして初期ロマン派代表格のヴェーバーの大曲、これが本当のメインです。…やっぱりカッコよかった。ヴェーバーはクラリネット協奏曲が一般的に親しまれてるだけあって、やっぱり聞きやすい。協奏曲同様、最後はやっぱりド派手なんです。

…あれ?てか、親しまれてますよね?

雑感


最後にもう一つだけ。ピアノがよかった。これ、ホント。会場でもお客さんたちが大絶賛してましたが、心の底から同意です。小さなホールに響くクリアな音、出しゃばらず、引っ込みすぎず、そして白眉のイヤー・コンタクトの立役者。あああああ。

リサイタルってやっぱり面白い。オーケストラは迫力があるし「お得感」もありますけど、一つ一つの音がはっきり聞こえるリサイタルはずっと音楽的に面白い。今回つくづく実感しました。

会場は若い人たちが溢れてました。高校生もたくさん。吹奏楽部でしょうか。コンサートで若い人が多いと何となく嬉しくなります。自分の趣味もそんなにオタッキーじゃないな、とか。ええ、同じ日に東混に行ってる奴らの方がよっぽどオタッキーですよ。千原英喜ですよ。チハラ



僕はクールですからね。興奮を悟られないように、そっと短めの日記の筆を置くことに致します。
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【2006/10/14 00:50】 音楽 | トラックバック(1) | コメント(2) | page top↑
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コメント
うらやましいです!聴きたかったなぁ・・。
個人的には彼の何が一番素晴らしいってppの表現だと思います。クラリネットの長所は、他の木管楽器に比べて繊細なデクレッシェンドが可能なところですけど、彼は「小さな音」になるんじゃなくて遠く遠く霞がかかった彼方に吸い込まれてようなpp~ppp~pppp・・ってなっていくところが凄いです。。
【2006/10/15 23:35】 URL | misa #-[ 編集] | page top↑
>遠く遠く霞がかかった彼方に吸い込まれてようなpp~ppp~pppp・・ってなっていくところが凄いです

同感!!!
ホント、クラの技術ではこれが一番ビックリした。初めは意外と音出る楽器だな~、とか思ってたんだけど、響きと表現の本領はやっぱりそっち。ああ、また聴きたい~!!

てかポール・メイエ知ってるんだ、さすがw
【2006/10/17 02:26】 URL | Toku #m3xkrDMA[ 編集] | page top↑
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楽器が面白いかも
クラリネット学習の為の合理的原則(J.R.グルウサン著、J.ランスロ監修、日仏音楽出版株式会社、ISBNなし): 初心者用として定番の教則本。 クローゼ・クラリネット教本1(H.クローゼ著、S.ベリソン編著、ISBN 4-11-548311-3): 古くから用いられている教則本。 クローゼ・ 楽器が面白いかも【2007/03/20 06:16】
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