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映画「モディリアーニ~真実の愛」
いやぁ、面白かったです。イタリア人のフランスの画家、モディリアーニの生涯の映画化。もうピカソ、ユトリロ、ルノワールら超ド級の有名人がバンバン出てきますからね。ストーリー自体は酒におぼれた画家を、愛する奥さんが頑張って支えて…みたいなありがちなものなんですけど、俳優はうまいし、次から次に交わされる超人たちの会話がやっぱり「ならでは」の味があります。こういうのって、分かる人ほど楽しめるんだろうなぁ、と多少妬ましいですけど。


知らない人のために書いておきますが、モディリアーニの生涯はまさに伝説です。酒と麻薬とタバコにまみれる破滅的な生活も、恋に落ちた19歳の画学生ジャンヌによって何とか支えられます。歴史に名を刻む大画家でありながら、まともな創作期間はわずか数年。生涯たった1回個展を開くものの、1枚も絵も売れないばかりか「風紀を乱す」と警察から撤去命令。体が持つはずもなく、36歳の若さで倒れて死んだ(街頭で、という説あり)、という「人生はドラマだ」的な壮絶な生涯です。

興味のある人はこちらへ。

しかし、ね。
しかし、ね。

いや、ネタバレするからここから先は隠しておきますけどさ。

モディリアーニの肖像画って、アーモンド型の目に瞳がないのがすごく特徴的じゃないですか(もちろん描かれてるのもあるんですけど)。で、この映画でも当然それには言及されてるんですけどね。


最愛の妻、ジャンヌへ。

「君の魂が見えたら、瞳を描くよ」


モディリアーニの死の直前。
彼が全身全霊を捧げて臨んだコンペ。
そこに飾られるのは、ジャンヌの肖像。
美しく、青い、瞳。




もう、最強の泣かせどころです。


でも。でもね。
死の直前の「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」見ると、ね。







拡大写真はこちら↓










瞳ないじゃん。


あるのあるんですかね?


やたらと「うまく」できちゃってる映画ですけど、まぁ映画ですからね。

そういや冒頭、いきなり

「本作品には実在した人物も登場するがすべては自由に脚色されたフィクションである」

とか予防線を張ってたなぁ、と思い、ここで膝を叩いて納得する快感を味わわせる製作者の意図を感じます。


・・・ちなみに、この映画の絵は誰が描いたんでしょうか?


やりたい邦題


全然関係ないですけど、この邦題の「真実の愛」って寒タイトル、じゃなかった、サブタイトルにものすごく抵抗があります。実際、映画ではジャンヌとの恋愛の話はほとんどのぼりません。画家の画家としての生涯に焦点が当てられていて、だからこそ面白いんですよ。普通のオッサンの痴話をされたんじゃたまりませんもんね。


字幕とか吹き替えで大胆な意訳は結構ですが、原題が「Modigliani」なんだから普通に「モディリアーニ」で良さそうなものを、と思いません?客引きを狙ってるのか何なのか知りませんが、「真実の愛」とかいかにも胡散臭いし、そもそも話も別にラブストーリー主眼じゃないし(たぶんね)、観客が安く見られた感じがして、僕はどうにも苦手ですが…。


映画で描かれなかった愛


最後にもう一つ、モディリアーニには逸話があります。
若くしてボロボロになった天才・モディリアーニが死の床で、最愛の妻ジャンヌに残したとされている言葉があります。それは、
「天国でモデルになって欲しい」

というもの。

・・い、一緒に死ねってことすか( ̄〇 ̄;)??

そして、実はジャンヌはモディリアーニの死の二日後に、窓から身を投げて死んでいるのです。このとき妊娠9ヶ月。ひぇぇぇ。




実はこの映画、渋谷のBunkamuraの「ピカソとモディリアーニの時代」展の予習のつもりで観たのですが・・。気付いたときには観に行く時間がなくなっててあえなく終わってしまいました。しかしどうやら六本木ヒルズではまだクリーブランド美術館展をやっているようです。時間見つけて行きたいですね。
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【2006/10/26 00:12】 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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