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君死ぬんじゃねぇぞコラ
与謝野晶子をもじってみました。
現代語訳です。ね、そこそこ語呂がいいでしょ?(ぇ)

すみません、ここのところの話題はこればかりなもので。
そうです、自殺、自殺、自殺、です。

そういえば、こんなニュースがありました。

19歳の才能に脱帽! 自殺未遂体験をもとにした衝撃作【東京国際映画祭】

華やかなファッションに身を包んだスターたちのレッドカーペットで開幕した「第19回東京国際映画祭」も終盤に差し掛かり、最高賞となる“東京サクラグランプリ”の栄冠を目指すコンペティションの行方も気になる時期になった。そのコンペで早くからひとつ注目を浴びていた作品がオーストラリアの新鋭、ムラール・K.タルリ監督の『2:37(原題)』。本作は、現在22歳の監督が弱冠19歳で手掛けた作品なのだ。

今年からの試みとなる観客参加型の記者会見で監督は、「近しい友人を自殺で失い、その後、僕も不幸が重なり自殺未遂を起こしてしまいました。大量の酒と鎮痛剤を飲んだのですが、意識が朦朧とする中で、初めてとんでもないことをしたことに気づき、まだまだ生きたいと思いました。幸い翌日目を覚ましまして、36時間ほどでこの脚本を一気に書き上げました」と作品が実体験をもとにしたことを明かし、「事前のリサーチで日本の自殺率が高いことは知ってました。だから東京でぜひ上映したかったのです」とも明言。「そういった気持ちにいる人が踏みとどまるきっかけになればうれしい」と語った。
(@ぴあ) - 10月27日19時17分更新


すでに「自殺を誘発する」などと批判を浴び、製作側が反論する、というお決まりのパターンになっているようです。僕はもちろん自殺など考えもしませんが、一方で自殺には「禁じられた遊び」のような甘美な響きがありますよね。そのイメージが恋愛と重なるからか、昔から芸術作品にはそこかしこに取り上げられています。


バレエ「白鳥の湖」は、王子とオデット姫が、結ばれぬ恋から投身自殺をして来世で結ばれてハッピーエンド、という現代では壮絶にアリエナイ展開になっています。ちなみに、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」は同じ展開で悲劇と捉えたもの。しかしロミジュリは、悲劇というよりはロマンチック・ストーリーだと考える人が多い気がしてならないのですが、そういうところからも自殺=甘美の構図がうかがえます。

ミュラーの詩にシューベルトが曲をつけた、「美しき水車小屋の娘」。水車小屋の娘に失恋した後の主人公の青年の語りがインパクト絶大です。

そのうちの一曲、「好きな色」から抜粋します。
Grabt mir ein Grab im Wasen,
deckt mich mit gruenem Rasen,
mein Schatz hat's Gruen so gern.

草地に僕のための墓を掘り
僕を緑の芝生で覆ってくれ
僕の恋人は緑が大好きなのだから

甘くて哀しくて、とてもきれいな曲です。
死はこれほど甘美なものなのか、と。


ドイツの文豪・ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は自殺モノの代表格。当時の常識からすれば「小説は教養たるべき」なのですが、この小説ときたら、1年半にわたって許婚のいる女性に片想いした挙句、報われない悲しみから彼女から渡された拳銃で頭を撃ちぬく…、というとんでもない問題作です。そして実際、出版されてからは自殺がひどく流行したとか。


やめてくださいって。てか、ウェルテルは小説の中の人物なんだから、マネして死んだってただの死に損じゃないですか。


一度聴いたら忘れられない


音楽でもこんなものがあります。

1933年にハンガリーで発表された歌、「暗い日曜日」。シェレッシュ・レジェー作曲、ヤーヴォル・ラースロー作詞によるものです。


曲調、歌詞ともに陰鬱で、ハンガリーではこの曲を聞いて何十人もの人が自殺。「自殺ソング」として知られ、この作品は発表当時ヨーロッパ各国で放送禁止にされたとか。何より、作曲者のレジェー自身も自殺しているのが強烈。


そして、それを映画化したのが、この作品。

「暗い日曜日」
(原題:"Gloomy Sunday - Ein Lied von Liebe und Tod"(1999))




ドイツとハンガリーの合作映画。ナチス・ドイツの台頭を背景にした、この曲にまつわる物語です。史実とはかなり変えているようですが、ドイツ映画のイチオシです


てか、ドイツ映画のくせに美人とハンサムが出てるってだけで相当珍しいと思います。…と思ったら、そもそも所詮ドイツとハンガリーの合作だし、実際ヒロインはハンガリー人で、ハンサムはイタリア人でした。なんだよ。


それはともかく、自殺を扱った映画でありながら、泥臭い「生きる強さ」を強烈に見せ付ける作品です。毒が強い作品なので何度も観たくはないですが、大事なことを教えてくれます。


自殺に甘さが求められるのは、もう古典の話。それでも生きる、何があっても生きる、その泥臭さの方が、何もかもがスマートに片付けられる現代では、逆に芸術足りうる気がします。



まず、生きないとね。
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【2006/11/06 00:31】 映画 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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暗い日曜日
暗い日曜日暗い日曜日(Szomor? vas?rnap, Gloomy Sunday, Sombre Dimanche)はシェレッシュ・レジェー作曲、ヤーヴォル・ラースロー作詞による1933年にハンガリーで発表された歌。また、それをもとにした映画については「暗い日曜日 (映画)」を参照。 あんなの日記【2007/07/14 10:09】
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